まるで貸し切りやな！【南大分の事件簿】

大分・明磧町に住むAさん（76）の事件簿

大分・明磧町に住むAさん（76）は、温泉をこよなく愛する男。何よりの楽しみは、近所の温泉でじっくりと湯につかることだ。ある日、Aさんは奥さん、娘2人、婿2人、社会人の孫3人、小学生の孫2人を引き連れ、総勢11人で温泉へ向かった。昭和の時代では当たり前に見ていたけど、今どき珍しい大家族だ。

いつものように温泉につかるAさんの周りで異変が

受付を済ませ、男湯と女湯に分かれて入浴開始。Aさんは「いや～、やっぱり温泉は最高やな！」とご機嫌で湯船につかっていた。しかし、ふと気づくと周りには見慣れた顔ばかり。「あれ？なんか知らん人がおらんくなっちょる…？」

一方、女湯では・・・

同じ頃、女湯でも「うちん家のもんしかおらんのやない？」と娘たちがひそひそ話。どうやら、大所帯で一斉に入ったため、他のお客さんが気を使って（？）退散してしまったらしい。
「まるで貸し切りやな！」とAさんは得意げだったが、女湯では「逆にちょっと恥ずかしいわ…」と娘たちが苦笑い。こうしてAさん一家の”プチ貸し切り温泉事件”は、家族の思い出にしっかり刻まれたのであった。