荏隈小学校の子どもたちと大人のふれあいイベント
昔は近所のおじちゃんおばちゃんが子どもたちを見てくれていました
「子育ては地域全体で」。そんな言葉を、最近あまり聞かなくなった気がしませんか? 昔は近所のおじちゃんおばちゃんが「こらっ!」と叱ってくれ、逆に頑張ったときは「えらいなぁ」と褒めてくれる。家の中だけでなく、地域ぐるみで子どもを育ててきた時代がありました。そんな温かいつながりを、もう一度取り戻そうという想いが形になったイベントが、2月14日に荏隈小学校で開催されました。
初めてマッチを手にする子も多く、最初はおっかなびっくり
このイベントを主催したのは荏隈校区社会福祉協議会(髙栁会長)。地域の大人たちが先生となり、子どもたちにマッチを使った火起こしの仕方を伝授。初めてマッチを手にする子も多く、最初はおっかなびっくり。しかし、「こうやって風を送るといいよ」「お、火がついたね!」と大人たちが優しくアドバイスすると、子どもたちの目はみるみる輝き始めました。その後は、七輪を使って炭をおこし、みんなでお餅を焼いて試食。「うわ、こんがり焼けた!」「おいしい!」と笑顔が広がり、大人たちも「こういう経験が大事なんだよなぁ」としみじみ。

イベントを終えて・・・。
イベントを終えた望月副会長は、「こうした交流を通じて、地域の安全も守られ、子どもたちがのびのびと育つ環境ができる。次の世代を支えるのは、まさに私たち大人の役目です」と語ります。大人が子どもを育て、子どもがまた次の世代へとつないでいく——地域全体での子育ての輪が、こうしてゆっくりと広がっています。